第5話:地域活動を行うおぢさんは日本のこころを大切にしながら多様性を楽しむ

過去のコラムではおぢさんの日々の徒然を垂れ流してきた。

最近気づいたのだが、私のコラムは「地域活動」の分類にはいっているようだ。
地域活動と言っても、ただ「ボランティア」を行っているわけではない。

プロフィールにも書かせていただいているが、私は「働くということは社会に貢献すること」を信条としている。
地域が良くなれば自分の仕事にも帰ってくるという考えからなる

言わば、「未来への投資」なのだ。

地域に根付いた活動に携わっているからか、様々な年代、職種の方々との交流があり、いつも新鮮な刺激を味わえているのは冥利に尽きる。
同じチームで同じゴールを目指す仲間。
そこに年齢の壁はない。

ただ、どうしても崩せない壁がある。そう、世代の壁だ。
普段は何気ない話で盛り上がっているのに、世代の話になった途端、言い知れぬ孤独と疎外感を感じてしまうのだ。

私たち日本人にはDNAの様に宿る国民性「日本のこころ」というものがある。
「日本のこころ」は私たち日本人の誇るべき精神文化でもあり、それを自らの強い力とし、その意識と行動をもって、私たちは夢と希望に満ち溢れた未来を創造していると言っても過言ではない。

その誇るべき精神性への自負こそが確かな当事者意識と自律心を生み、様々な問題解決へと繋げていくのだ。
私たち日本人に古来より脈々流れ、育んできた「日本のこころ」の三原則

それは「友情・努力・勝利」なのである。

世代が変わればカルチャーが変わる。
現代の日本人に宿る「日本のこころ」の三原則「友情・努力・勝利」は
キン肉マン、聖闘士聖矢、北斗の拳などではなく、
ヒロアカ、ハイキュー、呪術廻戦などなのだ。

「ジョジョの奇妙な冒険」の話題で「波紋」の話をしても
「ジョジョってスタンドの話じゃないのですか?」とあしらわれ、男らしいキャラクターが好きだという話で「男塾」の剣桃太郎や伊達臣人の話などは論外。

「聖闘士聖矢」でドラゴン紫龍の尊さやフェニックス一輝の強さを熱弁したとて、もはや存在すら認識してもらえない。

「ビックリマンチョコ」や「キン消し」の話をしても全く通じないのである。
しかし、このような世代間のギャップがたまらなく面白い。
「面白さ」というものは常にイレギュラーの中から生まれる。
様々な地域活動をするにあたって、ダイバーシティという取り組みは大切となる。
ダイバーシティとは「多様性」のことだ。年齢、性別、国籍等にかかわらず、「多様性」を受け入れてこそイノベーションを興すことができる。

だとすれば、ジェネレーションやカルチャーのギャップは「イノベーションの源泉」であると言い換えることができるのではないだろうか。
多様性を受け入れるということは、お互いの違いや、考え方を認識することなのだ。
そのような関係性が世代間の「断絶」ではなく、「ポジティブな人間関係」と「学び」を与えてくれるのだ。

おかげ様で世代間を超えた友情と刺激をもらいながら、日々楽しく過ごさせていただいている。
その様な関係性の中、「あ、上野さんってそんなに年上だったんですね」と、それなりに若くとらえてもらえたり、年齢の話をすると「全然見えないですね。」と言っていただけることもしばしばある。

そういう時は「そんなことないですよぅ。」と謙遜しつつ、ニマニマしているのだが、
「いや、ちゃんと順調に老けているから、あんまり調子に乗るなよ。」と
ありがたいことに妻がいつも、たしなめてくれる。
確かに体力は衰え、髪の毛も薄くなってきたし、髪以外の全身に白髪も出てきた。
「人生50年」と謳われていた時代であれば、そろそろお迎えがいつ来てもおかしくない年頃であり、もはや、「おぢさん」ではなく「おぢいさん」なのだ。

「ジョジョの奇妙な冒険」に出てくる波紋とは独特の呼吸法であり、その呼吸法により生命エネルギーを活性化させることから、老化を遅らせることができるらしい。
30年以上たった今も密かに私は、波紋の呼吸法の研究をしている。

習得するには、まだまだ時間が掛かりそうだが、様々な刺激を頂きながら、私という「人間賛歌」をこれからも楽しんで行きたい。

(2022.02.04:コラム/上野龍一)


【 上野龍一 】
~プロフィール~

1975年4月28日生まれ
新潟県新潟市出身
「有限会社看板の上野」代表

経営者として人生経験を積む傍ら心理学、コーチング、エゴグラム心理分析などを研究。
自らを実験台に実績を繰り返して企業や学生への講師やコーチング、セミナーなどを開催する「可能性創造研究所」を設立。

また、地域イベントの企画、運営をするユニット「ニイガタ工務店」としても活動中。

「働くということは社会に貢献すること」を信条とし、様々な地域活動や企画運営を行っている。