第25話:新潟に住まうおぢさんはオレンジリボンたすきリレーを今年も行うらしい

私の行っている活動として
「無限の可能性を想像して創造する」
というコンセプトで作った可創研こと
可能性創造研究所。また、「新潟を
創るのは俺たちだ!」と仲間で集まり
様々なことに挑戦するクリエイター集団
ニイガタ工務店。とまぁ、色々と
やらせていただいているが、友人と
作った団体で、私が現在活動している
にいがた元気プロジェクトという団体が
ある。どのような団体かと言うと、
新潟を元気にして行こうぜ!という
活動はもちろんだが、県外、もっというと、
他国からみて、新潟でなんか面白いこと
やってるみたいよ?とか、最近の新潟って
すごくない?新潟の人って、うらやましい!
私も新潟に行きたい!新潟に住みたい!と
思ってもらえるような発信、活動をして
行こうぜ!という団体だ。

もともとは新潟青年会議所で一緒に幹事と
いう役職をやり、かれこれ10年間、
何気に、気がつけば一緒にいる友人と話を
している際に、「新潟のために活動するのも
大事だけど、外から見られた時に、
いーなー面白そうだなーって思ってもらえる
活動、まちづくりをしたいよね。」みたいな
会話で意気投合、「いーじゃん、面白そう!」
と作ったのが、成り立ちだったように
記憶している。新潟青年会議所に在籍させて
頂いた時に事業のやり方、考え方をミッチリ
学ばせて頂いた。その経験を踏まえて、逆に
新潟青年会議所在籍時代ではできなかった
ユルさとフレキシブルさでやってみよう。
「想ったことをできる範囲ですぐ行動」
という、なんともユルユルな会なのだが、
それでも毎年、キャリア教育の一環として
各学校に出向き仕事の意義や働くことの
意義を伝える職業講話。その他にも
SDGsの活動や地域のイベントなど、
ユルユルな割には、しっかりとした
真面目な活動を行っている。

そんなユルユルな、にいがた元気
プロジェクトが行っている活動の
一つに、オレンジリボンたすきリレー
という事業がある。この事業、
どのような事業かというと、
子ども虐待防止の象徴である
オレンジリボン。これをたすきに
仕立て、身に着け走ることで、
市民の方々に広く子ども虐待防止を
呼びかけるという全国で行われて
いる事業で、新潟での実行委員会を
私たち、にいがた元気プロジェクトで
担当し、やらせていただいている。

このオレンジリボンたすきリレーが
新潟で初めて開催されたのが四年前。
全国的に広がりを見せていたオレンジ
リボンたすきリレーを新潟でも
開催したい!新潟でやりたいが、
やり方が解らない。という悩みを
持った男性と当会の会長が、
知り合ったことが始まりとなる。

子どもが虐待による死亡事例は
年間50件を超えるそうで、
例えると1週間に1人の子どもが
命を落としていると言われている。
この問題は新潟においても決して
例外ではない。新潟といえば、
アルビレックスを始めとする、
オレンジ色が象徴する町である。
新潟で、全国的に開催されている
このオレンジリボンたすきリレーを
やらない訳にはいかないでしょ!
新潟から児童虐待が無くなると
良いよね。という想いをみんなで
示そうぜ!皆の心を1つにすれば
大きな力になるんだ!。
幸い私たちには事業を行うための
知恵がある。ぜひ一緒にやりましょう!

と始めたのが<オレンジリボンたすき
リレーin新潟の始まりだ。
じぁあ、児童虐待防止推進月間である
11月3日、文化の日に毎年やろう!
新潟を象徴する万代橋、やすらぎ堤で
やろう!アイデアを具現化する力、
行動力、一度話が進むとスピーディー
に進んでいくのが当会の特徴でもあり
強みだ。あれよあれよと、開催が決定し
今年で4年目を迎えることができた。

開催当初は参加者150名ほどであったが、
回を重ねるほどに参加者も増え、昨年は
500名を超える参加者に、お越し頂いた。
わずかずつの広がりかもしれないが、
それでも、皆の心を1つにすれば大きな力に
なっていくということを証明しているのでは
ないだろうか。子ども虐待防止に向けた
の呼びかけと撲滅の呼びかけの輪は
これからも広がっていくであろう。

もちろん、続けていくと心無い批判も
でてくる。こんなイベントは偽善だとか、
走って虐待がなくなるのか?という声は
毎年耳にする。たしかに走ったからとはいえ
児童虐待が無くなる訳ではない。そんなことは
当たり前のことだ。私たちはこの事業に、
少しでも参加頂いたり、何かしらのカタチで
触れることで、児童虐待について考える機会
となればいいなーという、言わば呼びかけ
でしかないのだ。確かに偽善かもしれないが、
何も行動を起こさないより、行動する偽善の
方が素敵やん!とおぢさんは思う。

オレンジリボンたすきリレーin新潟、
児童虐待防止推進月間である11月3日、
文化の日にやすらぎ堤にて行われる訳だが、
今年はありがたいことに、総勢300人を
超える方からの申し込みがあった。
残念ながら、ランナーとしての受付は
閉め切ってしまったが、家族で楽しめる
ブースが盛りだくさんとなっている。
フリーマッケットやキッチンカー。
柿の種を使った唐揚げ「亀揚げ」の販売。
子どもたちでシャボン玉を飛ばそう!
というワークショップイベント。
的当てゲームで景品をもらっちゃおう!
という、的当てゲームブース。
オレンジリボンたすきリレー会場内に
隠された謎を解くことでお宝をゲット!
という謎解きブースなどなど。

今年は特に11月3日といえば、
延期となっていた花火も開催される。
花火を見に行く前に、やすらぎ堤で
行われている、オレンジリボンたすき
リレーに来て遊ぶという休日を
満喫されるというのはいかがであろうか。

ぜひ、このイベントを楽しんでもらい、
そんな中から児童虐待が無くなると
良いよね。と考えるきっかけとなれば
幸いである。

(2022.10.21:コラム/上野龍一)


【 上野龍一 】
~プロフィール~

1975年4月28日生まれ
新潟県新潟市出身
「有限会社看板の上野」代表

経営者として人生経験を積む傍ら心理学、コーチング、エゴグラム心理分析などを研究。
自らを実験台に実績を繰り返して企業や学生への講師やコーチング、セミナーなどを開催する「可能性創造研究所」を設立。

また、地域イベントの企画、運営をするユニット「ニイガタ工務店」としても活動中。

「働くということは社会に貢献すること」を信条とし、様々な地域活動や企画運営を行っている。